【羅針盤 016】金属に触れてみる

私たちは、無意識のうちにいろいろな金属類に触れて生活している。 

以前仕事がら金属を扱っていたので、見たり触れたりしてみればそのものが何の金属でできているかはだいたいわかる。


鉄系の材料は、硬くて丈夫なので包丁から車のボディ、ガードレールなどいろんなところで使われている。手元に磁石があればくっつくのでわかりやすい。
ただ、鉄系の材料は銹びやすいので、「塗装」したり「めっき」したり、「さび止め」をして使用することが多い。そうすると、見た目だけではわかりにくくなる。

その点、同じ鉄系でも何の表面処理もせずに地肌のまま使うことの多いステンレスは、見た目でもわかりやすい。台所のシンクや鍋なんかによく使われているね。
しかし、種類まで当てるとなると、磁石にくっつくものとくっつかないものがあり、また組成もちがうのがあったり・・・で、これはぱっと見ではわかりにくい。

アルミは、アルミホイルやアルミサッシなど鉄と同じく身近に感じる材料だね。軽くて明るい銀色で、さわっているとすぐ体温になじむ。1円玉にも使われている。関係ないが、1円玉の重さは1グラム(g)らしい。

アルミの腐食防止はアルマイト処理(陽極酸化)が一般的。これは「塗装」や「めっき」のように膜をつける方法と違って、基材そのものを強制的に酸化させる。このため寸法はどちらかというと少しだけちいさくなる方向なんだね。
アルマイト処理の最後の工程で、染料の入った槽を通してから封孔処理という処理を行えば、綺麗な色がついた光沢のあるアルミ材ができあがる。


銅は、色がいかにも銅といった感じで黄色と赤色と茶色を混ぜたような感じだ。
純度の高い胴は電気を流しやすくて熱も伝えやすいので、電子機器や電線なんかに使われてる。比重が大きいので見た目よりかなり重く感じる。
また、よく観光地などに銅像が建てられてたりしているが、これは青銅(ブロンズ)とよばれている銅合金。鋳造しやすくて、屋外でも劣化しにくい。












なお、5円玉(黄銅)、50円玉・100円玉(白銅)、500円玉(ニッケル黄銅)も同様に銅を主成分とする合金。

出回っている金属の中でアルミより軽いのは、マグネシウム合金。
厚みの薄いやつは、紙かと思うほど軽い。デジカメやノートパソコンののフレームなんかによく使われている。
素材のままだと腐食しやすく、手で触わっただけで指の跡が残ってしまうんだ。このため表面処理をしてから使う必要がある。
粉末にすると非常に燃えやすいので、うかつに火元に近づけたりはしないほうが良い。

チタンは、なんか軽そうなイメージだけど、以外と比重が高い。高級感のあるくろがねのような渋い色をしているので、表面処理をしないで使う方が雰囲気がある。耐食性が高くて金属アレルギーが起きにくいので、眼鏡のフレームなんかによく使われている。

とここまで書いてきて、数字をなるべく使わないで金属を説明するのって結構難しい。

今は、金属の表面にさらにセラミックのコーティングをして表面の性質を変えたり、いろんな合金が出回ってきているので、触ってみただけではだんだんわかりにくくなってきている。

ちなみに、金の塊は持ったことが無いのでいまだによくわからない。では、


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