【羅針盤 019】サイクリングロードに佇むカニ

 こちらが気がついたときには、まだ向こうは気がついていない。
近づいていくと、すれ違うぎりぎりのところで左右の茂みに素早く隠れてしまう。


ちょうど梅雨のころ、早朝に自転車でいつもの散歩コースを走っていると、サイクリングロードで佇んでいるカニ出くわすことがある。
遠くから見ると、落ちている松ぼっくりなのか何なのかよくわからないものが路面に点在している。
近づくにつれて松ぼっくりでは無いことに気がつく。
大きさは、甲羅の大きさが4cm位の小さいカニだ。
海に近いサイクリングロード。道路脇には松林がありさらにその横は小舟が通れるほどの堀が続いている。堀は淡水なので沢ガニなんだろうか?。
引っ越しをするために道路にでてきているのではなく、またエサを探しているようでもなく、ただ道の真ん中でじっとしているように見える。



サイクリングロードのようなところで道にでているということは、遠くからでも目立ち外敵にも狙われやすかったり、かなり危険な場所だと思うのだがなぜ留まっているのだろう。
木の上からカラスが舞い降りてきて、くちばしでカニを捕まえようとしている光景を見たこともある。

カニが歩道に出てきて停まっているのは、どうやら夜間の移動中に夜が明けてしまい、明るくなったことで驚いて身を潜めている(硬直している) 可能性が高いらしい。
特に夜間に雨が降った場合、湿度が上がって活動が活発になり、水辺から遠く離れたアスファルトの歩道まで移動してしまうことがあるようだ。


留まっていたのは、日向ぼっこをしていたわけでは無かったのか。











自転車で走っていているときに、このカニに出くわすと、少し緊張する。

そばに近づくまで気が付かずに留まっているので、自転車でカニの右を抜けるかそれとも左を抜けるか、ぎりぎりまで判断に迷うからだ。

カニが比較的道の左側にいたのを見つけて、それではスペースの空いている右側を抜けようかとすると、不意にカニが右側に逃げてきて踏みつけそうになったり、逆に左を抜けようとするとそちら側に寄ってきたりする場合もある。うーん。
幸いなことにまだ踏みつぶしたことは無いが、たまに、誰かの自転車のタイヤで踏みつぶされたのであろうカニの死骸が、路上に張り付いていることも。


カニが、自転車に気が付いてから脇の茂みに逃げるスピードは、舗装されている路面のせいかかなり素早い。
野球で、走者が盗塁をしようかどうかと塁線上にでてきている雰囲気に似ている。
自転車に乗ってカニに対するのは、その相手となった投手の気分だ。盗塁を阻止するのとは逆の動きをしなければならないが・・・



一匹だけならまだ良いのですが、そんな場面がこれからあと数キロ先まで延々と続くことを想像してみてください。では、




コメント

このブログの人気の投稿

「my俳句」の使い方

「給油メモ。」について

アプリ一覧